voice-ヴォイス-
《シズク:
じゃあ何なんですか?
海が大好きな洵さんに近付いたから
嫉妬してるんでしょう?
あなたもギター弾くんですよね?
だから自分もギター弾けるのにって、
海に嫉妬しているんですよ
自分の方が上手いのに何でって。
ナルシストくさ・・・》
雫がこんなに攻め込むタイプだったなんて。
味方に回すと心強いが、敵に回すと叩き落されそう。
キョウの攻撃も激しいが、それに対抗する雫の方が強い。
まるで火花が見えてきそうなほどだ。
「俺、海の友達に責め立てられてらすぐ怖気づきそう、、」
尊が苦笑しながら呟く。
確かに。海も苦笑いした。
それは2人だけじゃなかった。
《キョウ:
じゃあ何すればいいんですか?
謝ればいいんでしょう?
あなたが望むなら身を引きましょう
謝りますから》
逃げたい。という思いがジリジリ感じてくるが、言葉が見つからないのか、尚更怒りを買いそうな言葉できた。