voice-ヴォイス-




うっとりとギターの音に浸りながら弾いていると、ふと視線を感じた。



前を見上げると座り込みながら海を見つめている青年がいた。


海より年上っぽいが、年は若そう。


20代前半といったところか。




海は動揺して音を止めようとした。


弾いてるところを見られているのはよくあったが、ここまでガン見されると不信感、恐怖心を抱かせる。



すると青年がスッと立ち上がった。



そして海の音に合わせて、海が弾いているはやり曲を歌いだした。



< 13 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop