voice-ヴォイス-
洵の言葉に凌は食い下がる。
「でもそれは尊本人の口から伝えるべきだ」
洵も負けじと食い下がった。
「あいつが自分から言うと思うか?あの根性なし野郎に伝えられるような容量があると思うか?」
凌は『それは、、』と諦めた。
それを否定されない尊に少しだけ同情した。
「しかも俺だって完全には説明しない。概要だけ伝える。細かいことは尊の口から言わさせる。概要説明しとけば尊だって話せる弾みできるだろ?メンバーになったんだから、どうせいずれは知らなきゃいけないんだ。今がそのチャンスだろ」
洵は真剣にそういった。
もう凌も優も食い下がらない。
メンバーは各自、自由な場所に座った。
海も近くの椅子に座った。
「4年前、俺らは高校を卒業して1年が経つガキだった。」
洵の一言から始まる思い出話に今からたくさんのショックを受けることになるなんて、、、