voice-ヴォイス-




「治療苦しそうだった。でもアイツはまだ音楽続けたいんだ。ここでくたばるわけにはいかないんだ。って必死に生き延びようと頑張っていた。それでなんとかして治して、退院できるほどにまで復活した。」



海はホッとした。



「それから始まったんだ。投稿スタイルのバンド。この家も尊の親父がもう短いかもしれない尊にやりたいこといっぱいやらせてやりたいって譲ってくれたんだ。」



それを言う優は苦しそうだった。



海は必死に涙を拭いながら聞いた。


短いもしれないなんて、そんな言葉聞きたくなかった。



それを言われた尊本人はどれほど傷ついたんだろう。






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