voice-ヴォイス-




涙が止められないほど溢れ出る。



「尊は優しい奴だからさ。海をまた傷付けちゃいけないって思ってたんだと思うよ。わかってやって?」


優が優しく背中を叩いてくれる。



洵だけが海の声を失ってしまった過去のすべてを知っている。


それを聞かされた洵もさぞかし胸を痛ませただろう。




こんなに好きになれたのに、、、


尊のことも、メンバーのことも、音楽のことも。




それを出会わせてくれた尊がいなくなるかもしれないなんて。



恐怖でしかない。



そう思うと、もっと涙が出てきた。

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