voice-ヴォイス-
その日にレコード会社に連絡を入れた。
そこで担当だという人とスケジュールを入れ、みんなの予定がが空いていて、担当も空いているというので、2日後に会うことになった。
その2日後、みんなは例のレコード会社に行った。
みんなは会社内にある会議室に招かれた。
担当さんは電話で連絡を入れた人で男性だった。
「私はあなた方の担当になる杉林です。よろしく」
やはり、みんな緊張して堅苦しい様子で会釈した。
「わが社でもあなたたちの動画サイトに投稿されている演奏動画、話題になっているんです。」
「それはありがとうございます」
洵が少しぎこちない返事をした。
「ギターの彼女が加入して変わりましたね。前もよかったですが、今は前以上によくなった。だから返事を返すことにしたんです」
海は驚いた。
「少しきついこと言いますが、前のあなたたちの演奏は、似たような演奏をする人たちがたくさんいました。僕たちが欲しいのは今までにない新鮮なバンドです。ですが彼女の加入によって僕たちが欲しい演奏に巡り合えた。だから返事をしたのです。」