voice-ヴォイス-




六限の現国の授業が終了し、ホームルームが始まる。


だが、担任が忙しかったらしく、教室にやってきたのはいつもより10分遅れた頃だった。



みんな文句を口々に言う。


いつもなら文句・苦情を感じない海でさえ、このときは『早くしてくれない?!』と思った。





ホームルームが終わり、駆け足で学校を飛び出した。


歩いて行けるほどの場所でよかった。




近付いたらメールして。という約束を思い出した。


海は鞄からケータイを取り出した。

< 33 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop