voice-ヴォイス-
海が続けて、
【私、素人だし、みなさんに色々迷惑かけるかもしれない。だけどやってみたいんです!】
ここで洵が折れた。
「分かった。女にここまで力強く睨まれたの生まれて初めて。変なやつだな、あんた」
洵が苦笑した。
よかった―――。
険悪モード化していた室内も、元に戻り、明るさを取り戻した。
みんなにも『よかったね』と肩を叩かれた。
嬉しくて涙が零れそうになった時だった。
「待て。俺はまだ完全に認めたつもりはないよ。」
洵の一言に涙が引いた。
え?
「は?お前、今の嬉しい気持ち返せ!」
尊がムッとした顔をした。
【どうしたら認めてもれえるんですか?】
ボードに書いて問う。