voice-ヴォイス-
「俺が用意する課題曲。3曲を一週間で完全マスター。ノーミスで最後まで行けて合格。一回でもミスったら失格」
え、、、
「洵、、、さすがにそれは厳しいんじゃない?」
と優が言うが、
「加入オーディションなんだ。それぐらいの覚悟で来てもらえなきゃ困る。俺はギタリストとして生きてく覚悟できてるんだ。泥塗られてたまるかよ」
それはそうだ。
いますぐ入れるなんて思ったあたしが甘かった。
でもこれができれば、認めてもらえる。
【私、やります。もし落ちても、ここで諦めて入れないより、失敗して入れない方がいいから。絶対受かってみせます】
洵が苦笑した。
「じゃあオーディションは来週の明日な。これが課題曲。」
手渡された譜面には動画サイトで見たタイトルのものばかり。
海はそれを受け取った。
頑張ろう。。
あたし、入りたいんだもん。
入ってみせるもん!
尊と優と凌が見合って笑った。
「頑張れよ!」
と海の頭をわしゃわしゃと撫でまわされた。