voice-ヴォイス-




【勉強、いつも通り頑張ります。おじさん、おばさんには迷惑かけないようにします。】



海はさらに付け加えた。


すると叔父と叔母は見合わせて笑った。



「海ちゃんがここまで本気で私たちにお願いしてきてくれたのなんて初めてで嬉しいわ。あなたここに来て迷惑かけないようにってお利口さんで居続けるんだもの」


「僕たちは海ちゃんがやりたいって言うなら口止めはしないよ。君の人生だ。やりたいことがあるんだったら挑戦してみるといい」



「私たちはね、あなたがずっとやりたいことあるのに言えなくて我慢してるんじゃないのかって心配だったのよ。でも安心したわ。あなたの口からやりたいって聞けたんだもの。」




叔父と叔母は2人そろって認めてくれた。


しかもあの時、ギターを買ってくれた父の言い分のような言葉で。



【ありがとうございます。】



「あ、でも帰りが遅くなるなら連絡入れなさいね?学校はちゃんと行くんですよ?それが条件」


海は笑顔で大きく頷いた。





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