voice-ヴォイス-
「じゃあ“Singing!”“君の音”“READY GO”の順番でよろしく」
と洵が脚を組ながら言った。
Singing!がポップな曲、君の音がバラード、READY GOが激しいロックな曲だ。
海が力強く頷くと、優と凌が自分の持ち場所に移動した。
「ギターだけならなんだから、加勢するよ。」
気持ちは嬉しいが、難易度が高い。
今までひとりで練習してきたのに、相手に合わせるなど、、、
だけど今の自分ならやれる気がした。
動画サイトで曲の速さや感覚は何度もみて覚えた。
だから、あたしはやる、、!
お願いします。のつもりのお辞儀をした。
すると凌がスティックで合図を取り、一曲目から始まった。