voice-ヴォイス-
「何、いちゃいちゃしてんだよ。ホモ同士か、お前ら?」
と背後から声がかかった。
そう言われてしまうと、さっきのお互いの褒め合いも、まるで恋人同士の会話みたいだ。
「そんなんじゃねぇよ!」
恥ずかしくなって洵はガラになく、本気でツッコむ。
「なんだよ~。なんか変だぞ?まさか、お前らマジで?!」
「違うって言ってんだろ!」
洵は完全に遊ばれてることに気が付かず、反論しまくり。
凌と優は完全に楽しんでる状態。
単純バカな尊でも今の洵に同情を覚えた。
海はそれがおかしくて笑っていた。
そして海は紙に
『結局、今なんの話をしていたんですか?』
と尊に問う。
尊は一瞬、返す言葉に悩んだ。
「今後の音楽性についてだよ」
と一番無難そうな案を答えた。