voice-ヴォイス-
『あたしからの意見なんですが、4☆Cloverについてる、ここの星をどこかで使ってみたらどうでしょう?STARってワードをどっかに入れるとか』
海は☆を指さす。
「なんで星?これ結構適当だったよな。仕切りがなくて浮いて見えたから星付けた、みたいな感じだったけど、」
『私、小学生の卒業アルバムで友達4人と私で、指をピースにして、みんなで合わせて星のマーク作って、写真撮ってもらったことあるんです』
「あー、それもなんかロマンチストつながりでいいかも。星も五面だもんな。クローバーと言ってることは同じってわけだもんな。」
「可愛らしい感じにもなりそうだし、カッコいい感じにもなりそうだよね」
もう洵はそのワードに文句を言うのを諦めた様子で食い下がってこないが、“ロマンチスト”というワードが出るたび、そのワードを言った人を睨む。
それがコントみたいでおもしろい。
諦めた洵は意見があったらしく、口をはさむ。
「直接STARって単語を使うんじゃなくて一番星とか流れ星とか直訳して使ってみるのも面白味があるんじゃないかな?STARって意外と使ってるグループとか多いしさ」
それはそうかも。
また意見がロマンチック気味なとこがまた笑いを引き立てるが、このままじゃネーミング会議が進まないので堪える。