voice-ヴォイス-
「その、、お前が喋れないのって、生まれつきの障害なのか?」
聞きにくいのか、洵は申し訳なさそうに聞いた。
海は表情を濁した。
洵は海の表情に動揺したのか、
「悪い。変なこと聞いたな。忘れてくれ」
洵は再び、ギターの練習を開始した。
海は迷った。言うべきなのかって。
だが、海は覚悟を決めた。
洵になら、話してもいいと思って、ケータイを打ち始めた。
『私、話します。聞いてほしいです』
洵は驚いた表情をした。
「聞いても、大丈夫か?」
海はそう聞かれて頷いた。