voice-ヴォイス-




「それで、このコメントどうする?海に見せた方がいいのかな?」


凌がみんなに聞く。



すると洵が、


「見せない方がいい。この前、海と話したんだが、海の声は過度なストレスによって失ったらしい。だからこれ以上傷つけるのはあまりに酷すぎる」



それを聞いた3人は驚いた表情をした。




海はいつも笑っている。



声のこと気にしていないようにみえる。それなのに声を失うほど、傷ついた過去があるなんて。



海の過去に何があったのかとは、みんな聞こうとしなかった。



「こういうのって消せるのか?海の目に入らないうちに消した方がいい」



機械音痴な洵は優に聞く。


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