オトナの秘密基地
オムツを替えて、また作業をやり直すうちにお茶碗に盛ったご飯は渇き、おかずは冷たくなるけれど仕方がない。

ルナのお世話がだいたい終わった頃、すっきりした顔の愛実とミヅキがお風呂から出てきた。


「いい湯だったみたいね」


「うん。アパートのお風呂よりやっぱりいいわ~」


そんな会話をしつつ、冷えたご飯をひとりで食べていたら。


「和実はいいよね~。

ひとりでゆっくりご飯が食べられてさ。

子どもがいたら、自分の食べるものなんて全部後回しだもん」


うらめしそうに愛実が言うから、私もややカチンときて言い返した。


「あのね~、私だってルナの世話をしてたから、ご飯後回しになってたじゃない。

味噌汁だって焦がしちゃったんだからね」


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