オトナの秘密基地
私達の宝物まで、保管していてくれたとは。

これは、桜達にも報告しなくちゃ!


「ま、いずれ二人でゆっくり探そうか」


「はい!」


返事をしてからふと疑問に思った。

ん? 二人でゆっくり?


「じゃあ、そろそろnavyへ行く準備をするために、一度自宅へ帰った方がいいな。

駐車場まで送って行くよ」


有無を言わさず、彼のペースに乗せられている気がした。


「ちゃんと歩ける?」


「あ、もう大丈夫です」


そう言って立ち上がった瞬間、軽くめまいがした。


「まだ危ないな。

やっぱり、車はそのまま駐車場へ置いていくといい」


こうして、私はそのまま中田さんの車で、自宅へ寄ることになった。
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