オトナの秘密基地

Beautiful name

「今はどこ住み?」


中田さんのランクルに乗せられて、私は自宅を案内する。


「あ、ごめんなさい、ドラッグストアに寄ってもらってもいいですか?」


「ああ、いいよ。

俺もちょっと買いたいものがあったし」


車から降りて、それぞれ買い物をする。

愛実に頼まれたオムツSサイズを2パック買って帰らねば。

私より先に買い物を済ませた中田さんが、トランクを開けて待っていてくれた。


「行こうか」


また、助手席に乗ると、中田さんが沢山質問してきた。


「今は誰と住んでる?」


「父と母と、妹とその子ども二人です」


「ってことは、6人?

妹さんのご主人は?」


「今、別居中で実家に戻ってきてるんです」
< 211 / 294 >

この作品をシェア

pagetop