オトナの秘密基地
「それは愛実もピンチだね」
「そうなの。無職になって家賃払えないから、アパート引き払ってここに来るのよ~、一家で!」
「ちょっと、それじゃあますます……」
私の居場所がなくなるじゃない!
「悪いけど和実も我慢してね。
一番我慢してるのはお母さんなんだから!」
そんな……。
愛実の旦那、苦手なんだよな~。
まるっきりチャラ男な軟弱さ加減、ピアスの多さと態度の大きさが私には異邦人に思えて。
あんなのと一つ屋根の下で暮らすぐらいならさっさとこの家を出る!
車の中で言われた、中田さんの言葉を思い出す。
その話に乗ったんだもの、善は急げ。
「お母さんも大変だろうから、私、自分の部屋を明け渡すよ。
中田さんから、一緒に暮らして欲しいって言われてるの。
いいよね?」
このタイミングで言い出されたのは、お母さんにとっても有難いはず。
近いうちに結婚するなら、という条件付きで認めてもらった。
「そうなの。無職になって家賃払えないから、アパート引き払ってここに来るのよ~、一家で!」
「ちょっと、それじゃあますます……」
私の居場所がなくなるじゃない!
「悪いけど和実も我慢してね。
一番我慢してるのはお母さんなんだから!」
そんな……。
愛実の旦那、苦手なんだよな~。
まるっきりチャラ男な軟弱さ加減、ピアスの多さと態度の大きさが私には異邦人に思えて。
あんなのと一つ屋根の下で暮らすぐらいならさっさとこの家を出る!
車の中で言われた、中田さんの言葉を思い出す。
その話に乗ったんだもの、善は急げ。
「お母さんも大変だろうから、私、自分の部屋を明け渡すよ。
中田さんから、一緒に暮らして欲しいって言われてるの。
いいよね?」
このタイミングで言い出されたのは、お母さんにとっても有難いはず。
近いうちに結婚するなら、という条件付きで認めてもらった。