オトナの秘密基地

秘密基地

「よっ! お二人さん。

今日は込み入った話もあるから、こちらへどうぞ」


Navyに着いてすぐ、マスターが個室へ案内してくれた。

席に着いてすぐ、麗華がニヤニヤしながら水を運んで来るのは想定内だったんだけれど、何と一人ではなかった。

園子と桜まで、何でこんな時間にいるの!?


「だって、麗華から楽しいメールをもらっちゃったんだもん、ね~!」


……マスター、やっぱり麗華にぺらぺら喋ったのね。

お店を抜けて私達のために動いてくれたから、理由を説明するためにも仕方がなかったのかも知れないけれど。

桜の話に、園子もにこにこと頷いている。


「こんなメールを送信されたら、来ない訳にはいかないもん。見せてあげようか?」


園子らしい、ピンクのスマホの画面に写っていたのは、女性週刊誌風のデコメ。
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