オトナの秘密基地
「そうだろ?
しつこく言い寄っても全然なびかない祖母ちゃんと、遺産を受け継ぐ祖母ちゃんの息子を殺そうとしたらしい。
それで祖母ちゃん、自分達の身を守るために、戦時国債をこいつに渡したんだ。
ところが戦後、国債の価値が紙切れ同然になってしまって、当てがはずれたんだな。
自暴自棄になって覚せい剤中毒死した」
うわ、改めて聞くと、ホントろくでなし。
その時、麗華が叫んだ。
「この男、意外に空気が読めるわ。
今、みんなが一斉にこの男を心の中でこき下ろしたでしょ?」
全員が大きく頷いた。
「死ぬ前から今まで、この男は自分の思い込みだけで人を恨んでるの。
他人から見た自分の評価がどんなものなのか
わかってないわ。
……さ、みんな、遠慮なく言ってやって!」
しつこく言い寄っても全然なびかない祖母ちゃんと、遺産を受け継ぐ祖母ちゃんの息子を殺そうとしたらしい。
それで祖母ちゃん、自分達の身を守るために、戦時国債をこいつに渡したんだ。
ところが戦後、国債の価値が紙切れ同然になってしまって、当てがはずれたんだな。
自暴自棄になって覚せい剤中毒死した」
うわ、改めて聞くと、ホントろくでなし。
その時、麗華が叫んだ。
「この男、意外に空気が読めるわ。
今、みんなが一斉にこの男を心の中でこき下ろしたでしょ?」
全員が大きく頷いた。
「死ぬ前から今まで、この男は自分の思い込みだけで人を恨んでるの。
他人から見た自分の評価がどんなものなのか
わかってないわ。
……さ、みんな、遠慮なく言ってやって!」