オトナの秘密基地
「元々20センチ跳べるノミを、高さ10センチの箱に入れて蓋をして、しばらくその中に閉じ込めておくと、どうなると思う?」
……ノミなんて飼育する気にもならないけれど、一体どんな実験な訳?
「箱から出しても、10センチしか跳ばなくなるんだって。
箱の中という狭い環境に閉じ込められたノミは、自分の限界を勝手に作ってしまったの。
本来持っている能力を自ら制限して『できない』って思い込んでしまった訳。
あなたも、これと同じことをしているの!」
……みんな、あっけにとられていた。
何なの、そのネタは!!
誰も口をはさむことなく、桜の独演が続く。
「怨霊にしかなれないって思い込んでない?
これからは、誰かを見守る霊になってみたらどうかしら。
今からでも遅くはないの。
善行を重ねておけば来世できっと素敵な伴侶を得られるから」
……ノミなんて飼育する気にもならないけれど、一体どんな実験な訳?
「箱から出しても、10センチしか跳ばなくなるんだって。
箱の中という狭い環境に閉じ込められたノミは、自分の限界を勝手に作ってしまったの。
本来持っている能力を自ら制限して『できない』って思い込んでしまった訳。
あなたも、これと同じことをしているの!」
……みんな、あっけにとられていた。
何なの、そのネタは!!
誰も口をはさむことなく、桜の独演が続く。
「怨霊にしかなれないって思い込んでない?
これからは、誰かを見守る霊になってみたらどうかしら。
今からでも遅くはないの。
善行を重ねておけば来世できっと素敵な伴侶を得られるから」