オトナの秘密基地
知らなかった……。

色ではなく『海軍』のNavyだったんだ。


「今は平和ボケして使えない男もいっぱいいるから、そういうヤツをうまく導いてやれるように、お前さんも頑張れ!

そうじゃなきゃ、戦死したお前さんと同世代の男達も浮かばれないだろ」


平和ボケして使えない男、というマスターの話を聞いて、思わず愛実の旦那を思い浮かべたら。


「お、和実ちゃん、今ろくでもない男のことで悩んでるだろ?」


「なんで解るんですか!?

妹の旦那がプーになって、どうしようかって思ってたところで……」


そこまで話したら、マスターはすぐさま私達に部屋から出るように促した。


「そうと決まれば、早速そいつの背後霊からスタートさせてやる。

お前さんは身内より他人の世話をした方が、甘えなくていいからな。

まずは似たもの同士、仲良く立ち直れよ」
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