オトナの秘密基地
全員が頷いた。


「これだと、家族をずっと見守らなきゃならないから、当分の間、博矢達にちょっかい出す余裕はなくなる。

あいつ、なかなか姑息な手段を使うからな。

いい加減な盛り塩を部屋に置いたのも、あいつがモデルルーム担当者へ暗示をかけたかららしい」


そうだったのか!

私達がこんな苦労をしたのは、元はと言えばあの盛り塩がきっかけだったっけ。


「それって凄いかも。

だって、赤の他人に暗示をかけるなんて、結構な力が必要なんだもの。

それをあっさりやっちゃうって事は、いい方面で活躍できたら、期待できるよ~。

ね、マスター」


麗華が笑顔でマスターに話しかける。


「俺は麗華ちゃんの力も相当すごいって、さっき初めて知ったけどな」
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