オトナの秘密基地
そんな私のささやかな趣味にまで、ツッコミを入れてくれるのは、やっぱり彼女たち。

このままでは一生干物女になる、と会うたびに喝を入れてくれるのだけれど。


かつて「負け犬」なんていう言葉が流行った時があったっけ。

今は、おひとり様でバリバリ仕事をするオンナは、決して負け犬ではないと思う。

オトコに頼らず生きていける自分に誇りを持っていたりもする。

あとは、実家にパラサイトせずにおひとり様を楽しめる大人のオンナになれば完璧。

……そう思っているのは自分だけで、周りから見たら、モテないネトゲ廃人、なんだろうけれど。

ああ、小学生の頃に戻りたい。

貧富の差も、未婚・既婚も、職業も関係なく付き合えたあの時代に。

本物の干物女にならないように、ヒアルロン酸のパックをしつつ、不毛なことを考えてしまった。
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