オトナの秘密基地
私も気になっていたんだよね。

桜と園子も目を輝かせて頷いていた。


「やだも~中田さんったら!」


麗華はお皿を置いてフリーになった手で、博矢さんの背中をばしっと叩いた。


「いてっ!

いや、マジでそうかなって思うよ。

おい、そこら辺、どうなってるんだ?」


今度はマスターにも声をかけている。


「絶対、そうだよね?」

「あれから一気に親密な感じだったもん」

「今度は麗華の『週刊誌』作ろうよ」


私達もひそひそと話すけれど、部屋がそれほど広くないからマスターに筒抜けのはず。

私達全員から注目されたマスターは、観念したように真面目な表情できっぱりと言った。


「皆さんのご想像の通り。

ただし、麗華ちゃんには子どもがいるから、もうちょっと時間をかけたいんだ。

そこんとこ、ご理解とご協力をよろしく!」
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