オトナの秘密基地
のそのそとベッドから起き上がり、身支度を整える。
カーゴパンツにポロシャツという服装は、昨日の桜のアドバイスに従ったから。
リビングで遊ぶミヅキと、ソファで授乳中の愛実に挨拶して、軽くご飯を食べる。
「出かけるの?」
「うん、ちょっとね」
「ふうん。気分転換にあたし達も連れてってくれない?」
おひとり様向けのマンションの下見に、こんなにうるさい奴らを連れて行けない。
「無理。だって、私の車で行くんだから。
チャイルドシート積んでないし」
「そっか……残念。暇つぶしになるかと思ったのに」
毎日暇つぶしができて羨ましい、という言葉を飲み込んで、私は家を出た。
カーゴパンツにポロシャツという服装は、昨日の桜のアドバイスに従ったから。
リビングで遊ぶミヅキと、ソファで授乳中の愛実に挨拶して、軽くご飯を食べる。
「出かけるの?」
「うん、ちょっとね」
「ふうん。気分転換にあたし達も連れてってくれない?」
おひとり様向けのマンションの下見に、こんなにうるさい奴らを連れて行けない。
「無理。だって、私の車で行くんだから。
チャイルドシート積んでないし」
「そっか……残念。暇つぶしになるかと思ったのに」
毎日暇つぶしができて羨ましい、という言葉を飲み込んで、私は家を出た。