オトナの秘密基地
Epilogue
あの頃毎日通った場所に、初めて博矢さんと二人で来ることができた。
戦後建てなおされたため、あの頃の面影はないけれど、今もこの地を護っている。
征二さんも祀られていると言われる護国神社。
境内へ入り、祈りを捧げてそれから博矢さんとの結婚の報告をした。
後ろには、車椅子のおばあちゃんと、その娘さんらしき人が並んでいる。
私達がお参りを終えてのんびり歩いていると、おばあちゃんから声をかけられた。
「長くお参りしていたけど、もしかしたらいろんなことをお祈りしてたのかい?」
「え? ええ、そうですね」
「この護国神社はねえ、国を護るために大事な、いろんなことにご利益があるんだよ。
例えば安産祈願に子宝祈願、それに縁結びも」
「そうでしたか」
博矢さんがにこにこと、おばあちゃんの話に相槌を打っている。
戦後建てなおされたため、あの頃の面影はないけれど、今もこの地を護っている。
征二さんも祀られていると言われる護国神社。
境内へ入り、祈りを捧げてそれから博矢さんとの結婚の報告をした。
後ろには、車椅子のおばあちゃんと、その娘さんらしき人が並んでいる。
私達がお参りを終えてのんびり歩いていると、おばあちゃんから声をかけられた。
「長くお参りしていたけど、もしかしたらいろんなことをお祈りしてたのかい?」
「え? ええ、そうですね」
「この護国神社はねえ、国を護るために大事な、いろんなことにご利益があるんだよ。
例えば安産祈願に子宝祈願、それに縁結びも」
「そうでしたか」
博矢さんがにこにこと、おばあちゃんの話に相槌を打っている。