オトナの秘密基地
「ちょっと、失礼しますね。
どうぞごゆっくりご覧ください」
本気で検討しているお客さんを連れて営業さんが部屋を出て行った。
ロフトに上がり、窓から外の景色を眺めていたら。
入れ違いに男の人が来た。
最初、お客さんかと思ったけれど、どうやら違ったらしい。
玄関の隅にあった盛り塩を見て、立ち止まっている。
私がいることに気づいていないのか、盛り塩に向かって話しはじめた。
「素人が適当にこんな事すると、ろくでもないことが起こるって知らないのか!?」
張りのあるいい声で、驚いた。
じっくり観察してみたいのだけれど、いかんせんロフトなので、その人の背が高い事と、とりあえず抜け毛の心配はなさそうだ、という位しかわからない。
男性が盛り塩の皿を掴んで持ち上げようとした瞬間、私のスマホが鳴った。
驚いた男性がこちらを見上げる。
どうぞごゆっくりご覧ください」
本気で検討しているお客さんを連れて営業さんが部屋を出て行った。
ロフトに上がり、窓から外の景色を眺めていたら。
入れ違いに男の人が来た。
最初、お客さんかと思ったけれど、どうやら違ったらしい。
玄関の隅にあった盛り塩を見て、立ち止まっている。
私がいることに気づいていないのか、盛り塩に向かって話しはじめた。
「素人が適当にこんな事すると、ろくでもないことが起こるって知らないのか!?」
張りのあるいい声で、驚いた。
じっくり観察してみたいのだけれど、いかんせんロフトなので、その人の背が高い事と、とりあえず抜け毛の心配はなさそうだ、という位しかわからない。
男性が盛り塩の皿を掴んで持ち上げようとした瞬間、私のスマホが鳴った。
驚いた男性がこちらを見上げる。