オトナの秘密基地
また、PCの前に座って、中田さんに質問。
【和子さんは、この部屋を使っていた?】
【そう、ここが祖母の部屋だった】
【じゃあ、和子さんてどんな人だったの?】
それを見た中田さんは、少し考えてからタイピングを始めた。
【優しい人だったよ。
穏やかで、物静かで、俺の事を可愛がってくれた。
父の事もものすごく大事にしていた。
うちの母は父を『マザコンだ』なんて言ってたけどね。
祖母にとっては、たったひとりの子どもになった訳だし】
その気持ち、理解できる。
愛する旦那様と長男を亡くした和子さんにとっては、次男と孫が生きがいだったんだ。
旦那様の面影が残る、息子と孫が可愛くて仕方がなかったんだろうな。
私が頷くのを見て、彼はにっこりした。
【和子さんは、この部屋を使っていた?】
【そう、ここが祖母の部屋だった】
【じゃあ、和子さんてどんな人だったの?】
それを見た中田さんは、少し考えてからタイピングを始めた。
【優しい人だったよ。
穏やかで、物静かで、俺の事を可愛がってくれた。
父の事もものすごく大事にしていた。
うちの母は父を『マザコンだ』なんて言ってたけどね。
祖母にとっては、たったひとりの子どもになった訳だし】
その気持ち、理解できる。
愛する旦那様と長男を亡くした和子さんにとっては、次男と孫が生きがいだったんだ。
旦那様の面影が残る、息子と孫が可愛くて仕方がなかったんだろうな。
私が頷くのを見て、彼はにっこりした。