オトナの秘密基地
「うわああっ!」

私に近寄ったマスターの手から、盛り塩の入った袋が滑り落ちる。

重力に逆らって盛り塩が袋から勝手に飛び出し、私の方に向かって飛んできた。

塩の白い粒が、私の頭に降りかかる。

避けることもできず、ただ頭痛に耐えているだけの私だったけれど、それももう限界だった。

目の前がまた真っ白になり、やがて……。





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