summer vacation

何見照れてんだ?
自分にそんな事を
問いながら、
朱梨の後ろを歩く

「夢わさ、この学校
どう思う?」

「良いと思うけど…?」

「そうだよね」

「どしたの?」

「何もない」

廊下ってこんな
長いんだ。

関心していたら
誰かにぶつかった。

「痛っ」

「ごめんなさい…」

見上げると、
見たことないひとが
立っていた。

「怪我してねーか?」

尻餅をついた時に
手をすりむいたみたいで
血が出ていた。

「大丈夫か?」

そっと手を触ろうとする。

「大丈夫です。すみませんでした」

これだけを言ってあたしは
全速力で走った。

朱梨わ、待ってと言ったようたが
聞こえなかった。

失礼な事しちゃったよね…
年上ぽかったし…

そんな思いが頭に何度も
出てくる。



▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽△▼▲▽
次の日

朝から賑やかだ。
入学式からまだ1日しか
経っていないのに、
女子わもうグループを作り始めた。

「朱梨ちゃん、夢ちゃん、
うちらのグループ入らん?」

「うん!」

「べつに良いけど…」

あたしと朱梨に声を
かけてきたのわ、
安室咲希グループ。
メンバーわ
安室咲希
金沢亜由美
鈴崎真美
小野陽香

B組の女子の中で
一番上のグループ。

入れば、自分の価値も
上がるし、好きな人から
気になってもらえる

一石二鳥なのだ。

「朱梨ちゃんわ、入るって」

「夢ちゃんわ?」
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop