summer vacation

「あたし…?」

「うん」

真顔であたしに
聞いてくる姿わ
怖かった。

「入るよ。」

「ありがとう!」

入るって言わなかったら
どうなっていたんだろう…
想像するだけで
鳥肌がたちそうだ。

「朱梨ちゃん、夢ちゃん宜しくね」

「宜しく!」

「宜しく」

★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆★★★★

放課後

「朱梨…」

「どうしたの?夢」

「何でもない」

「そっ」

「帰ろか」

「うん」

帰り道の夕日が
中学の頃を思い出す

「懐かしいね」

「夕日?」

「うん…」

夕日を背に歩く。

「朱梨ちゃん、桐島!!」

「葵!」

「…」

「峻也も」

「おう」

4人で夕日を背に歩き出した。

帰り道別れたくない
こういう思いをしたことが
ないからかな。

新鮮に感じた。

“帰りたくない”

「あっ、俺ここやから」

「うん、葵バイバイ!!」

「…」

「葵、また明日な」

「おう!」

「神崎!」

「ん?」

「バイバイ、また明日!」

あたしは、自分でも
びっくりするぐらい
大きな声で言った。

「(笑)おう!」

「夢ったら、可愛い(≧∇≦)」

「えっっ?」

「そんな可愛い顔したら
誰でも惚れるな」

「えっ?四之森まで何言ってんの?!」

「あっ!夢照れてる(≧∇≦)」

「朱梨!!(`ヘ´)」

楽しい。
こんなに感じたのは
人生で初めてかもしれない。

「んじゃー、帰るか!
葵明日ね―」

「おう!」

「じゃーな」

「バイバイ!!」

笑ったら、神崎わ笑った。
“意外に言い奴じゃん”

あたしと、四之森わ同じ道
みたい。

朱梨と別れてから
一言も話してない。

そりゃ、誰だって
あんな事言われたら
黙るよ…

“そんな可愛い顔したら
誰でも惚れるな”

「…」

「なぁ」

「えっ?」

振り返った瞬間。

「ちょっ!何してんの!!」

四之森峻也に唇を
奪われた。

「惚れたから」

“それだけで??”

あたしの頭ん中わ
はてなで沢山だった。

「じゃーな」

気づいたら、
四之森と別れる道まで
来ていた。

「待って!」

「何?まだkissしてほしいの?」

「違う違う!」

「じゃー何?」

「…」

「なっなんで、キスしたの?」

「だから惚れたんだってば( ̄∀ ̄)」

「絶対違うでしょ!!」

「じゃ、何って言うんだよ?」
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