紅の天使

『そうだ…よね…?
でもリーヴス…』



「んぁ?
まだ何かあんのか?」



『…苦し…ぃ』



「あ、すまんすまん(笑)
リリアちっこいもんなぁ~(笑)」



『リーヴスのばかぁ!!』


二人で笑いあってると、リーヴスの後ろから微かな殺気が…


(ザシュッ!!)



「なっ!?」



『リーヴス!!』


気配を消したウルフ達がリーヴスの後ろから襲いかかって来た
リーヴスの肩からは夥しい量の血が出ていた

その瞬間、リーヴスはリリアを背に隠し、ウルフと向かい会った

ウルフの数は三匹…



「ッ…コレぐらい大丈夫だ
リリアは何処かに隠れろ!!」



『…私も戦う』


リリアはリーヴスの後ろから出て、高級感漂う綺麗なスタッフを構える



「!?
何言ってんだ!?
コイツはリリアが戦える相手じゃねぇ!!
さっさと隠れろ!!」



『【ファイアーボール】』



おもむろに発射させた、頭一つ分の大きな業火の玉
それは目の前のウルフに直撃し、全身に大火傷を負わせた



『私だって戦える!
お願い!手伝わせて』



「一匹、リリアチャンに任せてみない?」





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