紅の天使

「な!?
何言ってんだよオルティア!!
リリアは…『オルティアありがと♪
じゃあ私は真ん中ね』



止めようとするリーヴスの声を遮り、リリアは真ん中のウルフに向かって行った


「リリア!!」



「落ち着きなよリーヴス
早く終わらせよう」



オルティアは飛びかかってくるウルフを薙ぎ倒し、次の攻撃の姿勢を取る


「ちっ…
さっさと終わらせてやるよ」



軽く舌打ちをした後、地面に突き刺さる巨大な大剣を引き抜き、前方のウルフを斬り倒した

ウルフはすぐに立ち上がろうとするが、それをリーヴスが許す訳なく、地を蹴り、上から大剣を振り降ろした

ウルフは断末魔を残し、砂の様な物に成り果てた



「ふぅ…」


一息入れ、頬に残るウルフの血液を拭い去る

少し離れた所から2体の断末魔が聴こえて来た
どうやら残りの2体も倒されたようだ





< 16 / 17 >

この作品をシェア

pagetop