紅の天使
「な!?
何言ってんだよオルティア!!
リリアは…『オルティアありがと♪
じゃあ私は真ん中ね』
止めようとするリーヴスの声を遮り、リリアは真ん中のウルフに向かって行った
「リリア!!」
「落ち着きなよリーヴス
早く終わらせよう」
オルティアは飛びかかってくるウルフを薙ぎ倒し、次の攻撃の姿勢を取る
「ちっ…
さっさと終わらせてやるよ」
軽く舌打ちをした後、地面に突き刺さる巨大な大剣を引き抜き、前方のウルフを斬り倒した
ウルフはすぐに立ち上がろうとするが、それをリーヴスが許す訳なく、地を蹴り、上から大剣を振り降ろした
ウルフは断末魔を残し、砂の様な物に成り果てた
「ふぅ…」
一息入れ、頬に残るウルフの血液を拭い去る
少し離れた所から2体の断末魔が聴こえて来た
どうやら残りの2体も倒されたようだ