優しくしないで、
「えー、んー?どういう関係…って…なぁ…?」(ニコ
意味深に微笑む神崎君…
「どーゆー関係もなにもっ…」
否定しようとするも、
「言えないなぁ…まぁ…秘密の関係ってやつ?」(ニコ
(…ッ…こーいーつはぁああっ!!)
「神崎君?どーゆーつもりっ」
そんな私の言葉を無視し、
「とりあえず、俺らは仲良しだもんなーっ」(ニコニコ
(うぐっ…やめてよ…その笑顔に弱いんだってば…)
「えーっずるいー!私たちも神崎君と仲良しになりたいしーっ」
「ねー!」
そう口々に揃える女子達…
すると、
「じゃあ…みんなの親睦を深めるために今日の放課後カラオケ行くか!」
いきなりの提案、
「「行くーーー!!」」
女子はほぼ全員参加の声があがる、
(すっご…)
「なになに?カラオケ?俺らも行きたいんだけどっ」
「俺も俺も!」
ぞろぞろ男子が集まってき、あっという間にクラス全員参加決定。
(なんなんだ…。イケメン…人気者は…なんでもありなのか…)
「さすがっ!神崎君ですねぇっ」
そう言う美亜、
「もちろん、リンリンも来るよな?」
(リンリンって…)
「みんなが行くなら…ッ…て、リンリンって呼び方やめてよっ」
(少し俯き)
「…クスクス、リンリンってあだ名…可愛いだろ?」(ニコニコ
そう言い近寄り私の顔を覗き込む、
「なっ!?//ち…近いいいっ!!ばかっ!!」
驚いた私は、
(ばちーーん!!)
イケメン神崎君をひっぱたいていた…。
「あ…。ご…ごめ…」
(最低だ…恥ずかしくて、驚いたからって…ひっぱたくなんて…ッ…)
謝ろうとすると、
「プッ…ははっ…やば…あははははっ!!あー、面白…うん、サイコー」
そう言い満面の笑みで大笑いする神崎君…。
(叩かれたのに…。怒るどころか笑って…)
「…変なやつ」
(優しい…んだ…)
味わったことのない気持ちで胸がいっぱいになった…。