漆黒のタクティック  【1巻】


『本当に、あの子たちを危険な目に合わせてしまうの?』


黒いマントの格好をした男性が
「……さすが、わが最優秀候補名だけあるな……レム」
そう、微笑んで電話帳から1件電話をかけ
「ああ、俺だ。悪いが、面白い“弱者(エサ)”を見つけたよ。ああ、きっと“あのお方”にも気に入ってもらえるだろうさ」
……そう、弱者を死祭る儀式の生け贄にな。



僕は、その夜は寝付けない夜だった。
すごく夏のように暑くなく、涼しげな気温なのに。
僕は、すごく汗をかいていた。


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