漆黒のタクティック  【1巻】


「リュウは、本当にそれでいいの?」
リズが心配そうに僕に言った。
「うん。校長先生がいなかったら、僕はここにはいられなかったし、もともと、自分を変えたい、っていう、考えしかもっていなかったから。僕は、頑張って生き残りたい」
と、僕は皆に僕の思いを打ち明けた。
「私は、リュウの意見に乗っても良いよ」
と、アヤメが言う。
「え?」
と、僕は驚いた感じに言う。
「私は、もともと家族の仇を取りたくて学校に入ったけど、犯人探しも面白いんじゃない?学校で学ぶ事になにか影響するわけでもないし」
と言うけど、ジンが不安そうに
「他の先生たちにばれない様にするのは難しくないか?」


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