漆黒のタクティック 【1巻】
「校長先生が残した手紙から推理すると、校長は俺たちが仲間として共鳴する事を読んでいた。つまり、それは……」
と、ウリッドが言うと、
「なるほどね。私たちがこの学校に受けようとする前から何かしらの出来事が起きていたってことね」
と、アヤメが言う。
「そう言う事だな。で、校長は俺たちの能力を何かしらの方法で知って、俺たちに託したって考えた方が妥当かな?」
と、ウリッドが言う。
そして、リズは自分の席に座って考え始めた。
ウリッドが言っていたこと。でも、それって、言いかえれば、僕が皆を巻き込んでしまった、って言っても、過言ではないよね。
それとも、僕の深く考えすぎなのかな?