漆黒のタクティック  【1巻】


私は考えていた。
だって、もし、その校長先生を殺した犯人が、アヤメが言っていた人殺しの好む軍団“漆黒の騎士団”だったら、どうするの?

もう、リュウがあんな風に大怪我を負ってしまう姿なんて、もう、二度と見たくない。

私は、授業を受けている時間帯も、その事ばかり考えていた。

先生にも、授業を聞いてなさいって怒られちゃったし、もう、どうしよう。
リュウにも心配されちゃったし。

私は、ただ、魔法を学んで仕事を見つけて働きたかった。
家族が困っているから。


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