漆黒のタクティック  【1巻】


「ああ。そうだよ。はじめましてだね。僕は、魔術実習を担当しています」
僕は、この時、ホームン校長先生・レム先生の次に新たに信用できそうな先生を見つけた気がする。
「あ、そろそろ下校時間が過ぎちゃうわね。もう、大丈夫かなリュウ君?」
「あ、はい。安静にしていたら大丈夫になりました」
「そう。良かった」
「あ、メニア。レムが呼んでたよ?内容は知らないけど?噴水広場にきてだってさ」
「うん。分かった。噴水広場ね?」
「あの、先生。ありがとうございました」
僕は、お時儀をして、治療所から玄関に向かうため、近くの階段を下りる。


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