漆黒のタクティック  【1巻】


その発言に上級生は歓声が上がるが、それ以外の分類、中級や初級、そして、僕たちのような見習い立場は、逆に動揺していた。
「これより、生徒達全員に禁断の遊戯(ゲーム)の一つを行ってもらう!」
すると、黒いフードをかぶった教師が壇上を運んだ2人以外の教師30人が出てくる。そして、ハテナマークの箱を両手に抱えている。
そして、ホレイゾン校長は、
「これから登場してくる、魔物を1時間以内に30体倒す事だ。倒したものから、次の第2期の授業を受ける資格を与える。できないものはこの学校から去ってもらう!」

その言葉に僕は愕然(がくぜん)とした。
僕には頭の中には“無理”という漢字2文字が浮かんだ。


< 156 / 226 >

この作品をシェア

pagetop