漆黒のタクティック  【1巻】


生徒達は、暴走した魔物と戦うことで必死だったから、誰も見ていなかったけど。
僕は、その時はなぜだか冷静だったのか、見えた。
何も嫌な顔一つせず、ただ、楽しそうに見物していたのが分かった。
すると、ホライゾン校長は、僕のことを見つけ、僕の顔を見てニヤニヤと不気味に笑った。
すると、僕の後ろからジンが
「リュウ。お前のことも助けてやりたいけど、今のままじゃ、助ける事ができない・・・・・・。クソッ。あの新校長もそうだし、何考えているんだから?」
「・・・・・・ジン。僕の事は良いから、まずは、自分のことを優先に考えてよ」
僕は言った。僕のことをかまっていたら、皆が授業を受ける権利を失う。
「お前、何言ってるんだよ!」
「え?」
と、僕は言うと、続けてジンが、


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