漆黒のタクティック  【1巻】


「二度と、そんなこと言うんじゃねぇよ!」
ジンは怒って言った。そして、魔物を倒しに行ってしまう。もしかして僕は、言ってはいけない事を、言ったのかなって思ったけど。
ウリッドは、そのあとに、
「ジンはせっかく俺以外の仲間ができたから、心の底から嬉しいんだよ。きっと」
「・・・僕が?」
「実はさ、アイツ。ああ見えて、俺と一緒に入学した時にさ、他に仲間とかできるか心配してたんだよ」
「ジンが?」
「ああ。結構、ああ見えて、心の中は純粋なのかもな。リュウも自分を信じてさ、覚えた魔法使ってみたら?大丈夫。あのホームン校長だってリュウの事を信じて、この学校に入れたってことは、捨ててないんだよ。希望」
「・・・・・・ウリッド。ありがとう。少しは吹っ切れたかも」
「うん!じゃあさ、1時間後にさ。無事、会おう!」


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