漆黒のタクティック 【1巻】
そう、レム先生が言うと、ジンはゆっくりと立ちあがり、
「俺さ。リュウがせっかく心配してくれたのに、逆に怒ってしまったんだ。リュウ、自分のせいじゃないかって責めてないのか心配になって」
「・・・・・・心配になって、逆に自分から謝りに行けなくなったの?」
と、ジンが言った後、レム先生は推理をして言った。
「まあ、な」
ジンは照れながら言った。
「大丈夫よ。リュウ君は友達とか仲間とか絆とかまだ、知らないって言ってたし。リュウ君だって自分のせいだとは思っていないと思うけど?」
と、レム先生は励ますつもりで言った。けど、ジンはこう言った。
「そうかな?・・・・・・俺、リュウ見たいなさ、すっごい優しい人って今まで見てきた人達の中にはいなかったからさ。逆に一緒になにか頑張ろうって思うんだよな」