漆黒のタクティック  【1巻】


「それにしてもさ、これから俺たちどうなるんだ?」
と、ウリッドがイスに腰かけ、両手を合わせ、深刻な顔をして言った。
「確かに、私たちも、こうして仲良くしていられないのかもね」
アヤメが言うと、
「ちょっと!皆!・・・まさか、バラバラになるつもりなの?」
と、リズが言う。
「誰も‘今すぐ’って言ってないでしょ!・・・・・・もし、あの何か企んでいる校長が、私たちをバラバラにしようと計画しているって可能性も考えられる」
アヤメは言った。
「そうだよな。俺たちだけだもんな。あの遊戯(ゲーム)でも、皆自分のことだけしか考えてなさそうだったもんな」
ウリッドが言うと、


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