漆黒のタクティック 【1巻】
そんな日の夕方。
ウリッドは図書室にいたらしく、僕も偶然、図書室に向かおうとしていた。
すると、一瞬だけど、紫の帽子とマントを覆った人にすれ違ったように思えた。
僕はすぐに後ろを振り返るけれど、誰もいない。静まり返った廊下。
僕は図書室に向かう。
僕は、気分転換にミステリー小説の本を借りようと思った。
すると、ウリッドから声をかけて
「あ、リュウ。本借りに来たのか?」
「あ、うん。ちょっと気分転換に」