漆黒のタクティック 【1巻】
「あ、気にしないで。別に人の宿題みようとかしないし。ってか、1人1人やる内容違うし」
「あはは。確かにそうだったね」
「それにしてもさ、このペンテン草って薬草はさ、本当に毒に効くのか?」
ウリッドは僕に聞いてきたから、僕は知っている範囲で答えた。
「確か、ペンテン草は葉の部分は毒を持っているけど、茎なら解毒になるって先生が言っていたけど?」
「何!そうか。じゃあ、ここの部分は、こうだな」
僕は心の中で、ウリッドも授業まともに聞いてなかったんだ。って思った。
すると、ウリッドは書くのをやめ、
「リュウもさ、疲れただろうからさ、早めに帰りなよ!お前が一緒にいるとさ、自分で考えられなくなっちゃうし」