漆黒のタクティック 【1巻】
「とぼけるなよ!俺は見たんだ。お前がホライゾン校長と何か企んでいることを!」
ウリッドは朝の集まる前に、偶然にも目撃していた。
「ケッ、見られたくないところを見られたか・・・・・・」
「お前、なんで変わったんだよ急に。俺たちの親父が亡くなってから。・・・お前は急に人を殺す魔法を学びたいって言いだしたし・・・・・・」
「うるせえな!あんなクソ親父。二度と思い出したくねぇ!」
「・・・!クソ親父だと!」
ウリッドの右手、力強く握りしめる。
ウリッドは自分が小さかった頃。その親父に育てられた事を頭の中に思い出していた。