漆黒のタクティック 【1巻】
どうしよう。僕はどうしたらいい?
もう、日が暮れ始め、先生たちはほとんど帰って、いないのに。
どうしよう。どうしよう。
僕は、前に魔術の授業で先生から教わったことを思い出した。
ーーー
魔法書にはまだ真っ白です。
何も書かれていません。
自分でその1ページ1ページ毎に魔法を刻んでいくのです。
もし、困ったことがあたら、その魔法書にお願いしてみるのも良いでしょう
ーーー
結構、皆朝一番の授業で眠たくて居眠り者が多かったあの授業。
僕は、ちゃんと聞いていた。